当院の特徴
小児科専門医としてのきめ細やかな対応
こどもは小さな大人ではないというのはよく言われることですが、同じ症状のこどもでもすべて同じ病気ではありません。同じ病気のこどもがすべて同じ経過になることもありません。またお薬が大好きな子もいれば全く飲めない子もいますし、ご家族がずっと付き添ってあげられる子もいればそうでない子もいます。こどもを取り巻く環境は一人一人異なります。
「コンコーダンス」という治療についての新しい概念があります。患者と医療者が同じチームの一員として情報を共有し、対等の立場で話し合った上で治療を決定していくことだそうです。当院ではこれを実践します。症状で苦しんでいるお子さんにとって、今どうしてあげるのが一番よいのか、一方通行にならないようご家族とともに考えていきたいと思います。
また、こどものここが気になるけど症状というほどでもないし診察に行くのも恥ずかしい…ということもよくあります。そういった相談も大歓迎、スタッフとともに解決していきます。
アレルギー疾患に対する専門的対応
気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーを主に診療します。
乳幼児期の喘息の診断が難しいのは確かです。ゼーゼーいいやすい子が喘息とは限りませんが、喘息と診断されていないために苦しい思いをしているお子さんやお母さんをたくさん見てきました。当院では診断を適切に行い、必要であれば内服や吸入などの治療をお子さんに合った方法で考えていきます。
アトピー性皮膚炎の診断はそれほど難しくありませんが、治療にはご家族の協力が欠かせません。悪化因子の除去、スキンケア、薬による治療の3つすべてが大切で、それぞれについて丁寧に説明させて頂きます。
乳幼児期の食物アレルギーの多くは自然に治ってくるケースが多くあります。症状が出たときの治療を考えるのはもちろんのこと、食物の除去を必要最小限にするというコンセプトの下で適切な時期に食物負荷試験(実際に食べた時の症状を確認する検査)を行います。(リスクが高い場合は、姫路赤十字病院などへお願いすることもあります)小学生になっても治らないときは、経口免疫療法(少しずつ食べて、食べられる量を増やしていく方法)が可能な場合があるので相談します。(まだ確立された方法ではなく全員に適応がある訳ではありませんし、効果がなく危険な場合もあります)
血液疾患に対する専門的対応
血友病、特発性(免疫性)血小板減少性紫斑病などの出血性疾患、また白血病など小児がんの治療終了後のフォローアップについて、病院と連携をとりながら対応します。